趣味と楽しむハスミワイン~花~
花が嫌いな人などいないだろう。
とは言え、どれだけ気にしているか?
の差はあるかと思う。
私が育った家では、庭にはサルスベリ、ミモザ、もみの木、松、もみじ、桜、
夏みかんの木まであった。
プランターや鉢で育てる花や植物と
言うより、地面に植わる花や樹木が
多かった。
それゆえか、忙しいにも関わらず庭に
花や植物があるのが好きで、無いと
落ち着かない。
自宅の庭は、猫の額の様に狭い庭
ゆえ、さしてあるわけでは無いが
実家にあった同じ木を植えたくなり、
数少なくはなるが植えている。
小さな頃は、クリスマスになると、
母がもみの木を庭から鉢に植え替えて
部屋に入れ、クリスマスの飾り付けを
した。
もしかしたら、もみの木なんぞを
いちいち植え替えるのは大変だから、
もみの木だけは鉢植えだったのかも
しれない。
もみの木が部屋に登場すると、
童話の世界に入った様な、外国の
見知らぬ国からやって来た様な、
不思議な感覚を楽しみにしていた
思い出がある。
母や父がしてくれていた小さな事が、
大人になった私の価値観の基盤にも
なるのだから、小さな文化的な気持ちと言うのは本当に大切だと、心底思う。
お金では買えないし、大人になってから補おうとしても、性質にはならないから大変だ。
ミモザが咲けば春がすぐだな。と、
思うし、もみじが色付けば秋だなと、
思う。
花が咲けば、部屋に飾ろうと思うし、
風で折れてしまった花があれば、
そっと手に取り、少しでも小さな
ガラスに入れて生かそうと思う。
今年は、ミモザがほんの少ししか
咲かなかった。
とは言え、何度となく瀕死の状態に
なり生きているミモザだ。
小さな黄色の花が集まっている姿に、
なんとも暖かい気持ちになる。
ハスミワイン
蓮見孝子









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