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2024.10.7.

蓮見聖都のフランス留学記〜南フランス生産者編〜

こんにちは。ハスミワインの蓮見聖都です。現在、フランスでフランス語とワインの勉強のために留学しています。このブログでは、その留学生活の様子をお届けしたいと思います。

ハスミワインのYouTubeチャンネルでは、留学中に訪れた街や村、生産者の元を訪れた時の様子をアップロードしていますので、ぜひご覧ください。現地のリアルな様子や雰囲気を感じ取っていただけると思います。(Youtubeはこちらからご覧ください!

前回はボルドー地方の生産者について簡単にまとめましたので、今回は、「南フランス」の生産者訪問について簡単にまとめていきたいと思います。(ボルドー地方生産者編はこちら

さて、今回は南フランスの「プロヴァンス」「ベルジュラック」「カオール」「マルペール」「フォジェール」の5つの地域を簡単にまとめてご紹介しようと思います。

まずは、プロヴァンスのシャトー・ヴィランです。

ハスミワインは現在輸入している生産者の中では、一番大きい規模の生産者です。ワインだけで無く、オリーブオイルも造っています。畑の大きさは、ワイン畑が210ha、オリーブ畑が45haです。とても大きい規模ですね。17世紀からの歴史があり、代々シェラン家が引き継いで生産を行っています。

ブドウ畑は、石灰岩とレジェ土壌。石がゴロゴロあり、全体的には白っぽい土壌です。

ワインは、白は南らしいフレッシュフルーツの心地のいい香り。赤はしっかりとしたタンニンとパワフルさを感じることができます。

また、値段もそこまで高すぎず、南フランスらしいワインを気軽に楽しみることも魅力的ですね。

続いては、ベルジュラックのシャトー・レイルです。

ベルジュラックのシャトー・レイル。実はシャンパーニュのモーリスヴェッセル家の三男です!

畑は言わずもがなオーガニックで除草剤などの薬は使っていないので、畑には草がたくさん生えています。この草は、土壌を守る役割も兼ねているそうです。

土壌は、アジール・カリケー(粘土質石灰岩土壌)で、カリケーがたくさんあります。また、2m間隔でブドウの木を植えているそうです。

彼のワインは、基本的に赤はコンクリートタンク、白と甘口白ワインはステンレスタンクで発酵・熟成を行います。

全体的にフレッシュでフルーティなワインです。赤ワインは強すぎず、心地の良いタンニンを感じることができます。女性的でフレッシュなワインです。

甘口白ワインも、甘口と言ってもすごく甘くはなく、丁度いい、心地の良い甘さです。

続いては、カオールのイザベル・レイ・オーリアットです。

カオールの地域のブドウ畑は、テラス場になっているのが特徴です。彼女の畑の土壌は、アジール・カリケー(粘土質石灰岩)で、一番高い所で標高は135mほどです。より標高の高い場所にも他社の畑はあるそうですが、そのエリアにはアジールが存在しなく、アジールがある土壌では、一番高い標高だそうです。

また、土壌は鉄分も含み赤茶色のようになっているのも特徴的です。

彼女は赤ワインのみを造ります。しっかりとしたタンニンも感じることができ、且つソフトな丸み、フルーティで滑らかさも感じることができます。

5年以上ボトルで置いておけるポテンシャルを持ち、まさにカオールの象徴的なワインです。飲み終わったグラスにはプルーンのような残り香も感じられることでしょう。

続いては、マルペールのシャトー・コワントです。

AOCマルペールの標高は170m以上のエリア。風が吹き抜ける、心地のいい場所です。土壌はアジール・カリケーです。

AOCマルペールを名乗れるのは、赤ワインとロゼワインのみという特徴があります。

発酵は20日から最大1ヶ月かけてじっくり行い、赤ワインは1年以上かけて樽熟成を行うものもあります。

ブラックフルーツや、タル感、タンニンのバランスの良さが抜群です。ぜひお肉や、この地域名物のカスレと一緒にお楽しみください。

続いては、フォジェールのシャトー・リクイエールです。

フォジェールの特徴は、なんと言ってもシスト土壌。ミルフィーユのように層になっている石が一面にあります。AOCフォジェールを名乗るのにはシスト土壌でなければなりません。シスト土壌以外はAOCフォジェエールからは外されてしまいます。

畑は400mと高い標高の場所にもあり、さまざまな年代の地層にブドウの樹が根を張るので、様々なキャラクターやミネラルを楽しめます。

彼のワインは、華やかな香りでミネラルあふれるワインが特徴です。勿論、赤ワインは綺麗なタンニンを感じることができ、常にエレガントさを感じつつも、南フランスらしい、軽やかに飲むことができるワインです。

是非、シスト土壌からなるさまざまなキャラクターを感じながらお楽しみください。

この、リクイエールの訪問から収穫も体験して来たので、また別の記事にて収穫の話をしようと思います。

以上、今回は南フランス地方の生産者訪問の簡単な紹介でした。

南フランスらしい軽やかなワインや、強さもある赤。さまざまなキャラクターのあるワインをぜひお楽しみください!

次回はロワール地方の生産者編です。

ここまで読んでいただきありがとうございます。では、また。

ハスミワイン

蓮見聖都