蓮見聖都のフランス留学記〜ローヌ地方生産者編〜
こんにちは。蓮見聖都です。現在、フランスでフランス語とワインの勉強のために留学しています。このブログでは、その留学生活の様子をお届けしたいと思います。
ハスミワインのYouTubeチャンネルでは、留学中に訪れた街や村、生産者の元を訪れた時の様子をアップロードしていますので、ぜひご覧ください。現地のリアルな様子や雰囲気を感じ取っていただけると思います。(Youtubeはこちらからご覧ください!)
前回はブルゴーニュの生産者について簡単にまとめましたので、今回はブルゴーニュよりも南の地域「ローヌ地方」の生産者訪問について簡単にまとめていきたいと思います。(ブルゴーニュ生産者編はこちら)
最初は、サンジョセフとコンドリューエリアのアントニー・パレ
ハスミワインとの関係は、先代のアラン・パレの時代から続いており、とても長い関係です。
彼の畑は、とても急斜面で太陽がよく当たり、風も吹き抜ける心地のいい畑です。標高は約230〜250m、高いところで300mの畑もあります。また、仕立ての方法もブルゴーニュとは全く違い、一本づつ仕立てをしています。
メインのブドウ(cepage)は白はヴィオニエ、赤はシラーです。(ローヌ地方全体的に)
彼のワインは、白ワインは、蜂蜜のような香りを感じ、フルーティーさやミネラル感もあり、料理との相性抜群です。赤ワインは、素晴らしく心地の良いタンニン、渋みやスパイス感を感じられます。
続いては、エルミタージュのヤン・シャーヴです。
チェリーやアプリコットで有名なエルミタージュのエリア。彼の畑は全て南向きの畑で、太陽がとても良く当たります。ライムストーン(石灰岩)がゴロゴロある畑や、アジール・カリケー(粘土室石灰岩)、グラニット(砂状)で石灰岩がある土壌など、異なる土壌で違うキャラクターのあるワインを造ります。
彼のワインは、全体的にタンニンとフルーティーさ、香りのアロマティックさなど、全てのバランスが素晴らしいワインです。クローズ・エルミタージュはとても良い酸味で、ジューシーさがある。同じクローズ・エルミタージュでもル・ルーヴルというCuveeはよりエレガントなキャラクター。エルミタージュは、赤い果実のフルーティーさ、いずれも若くても素晴らしいバランスを持ち、且つ、10年以上熟成できるポテンシャルを持ちます。
続いては、ポーム・ド・ヴニーズのドメーヌ・サンタマンです。
彼女のドメーヌの特徴は、まず標高の高さ。ドメーヌがある場所は標高530M、畑の標高は、530M〜600Mにもなります。標高が高いと、どうなるのか?と思う方もいるかもしれません。標高が高いと、その分土壌の層も厚くなるので、ブドウの根が多くの年代の土壌から栄養を得ることができます。また風通しがとても良く、太陽光もよく当たります。これにより、出来上がるワインは多くのキャラクター、個性を楽しむことができます。
彼女の畑のすぐ裏にはドメーヌの名前の由来にもなっているサンタマン山が見えます。(ドメーヌから徒歩で登ることもできます!実際に登って来ました!)
畑には、この山由来の石灰岩を多く含む土壌となっています。
彼女のワインは、優しく、いつまでも飲んでいたいワインです。ヴィオニエの優しさ、赤ワインはシラーのフルーティーさ、グルナッシュの心地の良いタンニンなど様々なキャラクターを楽しめます。
以上、今回はローヌ地方の生産者訪問の簡単な紹介でした。
それぞれ異なるキャラクター、個性あるワインをぜひお楽しみください。
次回はシャンパーニュ地方です。
ここまで読んでいただきありがとうございます。では、また。
ハスミワイン
蓮見聖都